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トマーシュ・ガリグ・マサリクの誕生日を祝う

(This article expired 10.09.2016 / 02:00.)

駐日チェコ大使館では、建国の父にして初代大統領を務めたトマーシュ・ガリグ・マサリクの記念碑の前で、その誕生日を祝いました。


チェコ大使館の庭の桜の根元に、TGMの三文字が大きく彫られた大きな黒い石があります。この文字には、これ以上何も付け加える必要はありません。これを見れば、誰もが、わが国の建国の父であり初代大統領であったトマーシュ・ガリグ・マサリクを想起するイニシャルだとわかります。傍らの桜は、2000年の誕生日に生誕150年を祝って植樹されたもので、すでに16年の間、記念碑に寄り添って立っています。

マサリクの誕生日にあたる本年の3月7日は、ヤロスラヴァ・ベネシュ・シュパルコヴァ―農業副大臣がちょうど東京に到着した日でした。副大臣は、ドゥプ大使、大使館の外交官、チェコ友好協会の代表者とともに、記念碑に献花をいたしました。ドゥプ大使はスピーチの中で、マサリクの誕生日に触れたのみならず、マサリクが1918年の始めに日本を訪れたことにも言及しました。その後彼はアメリカ合衆国へ出発しましたが、それは、チェコ人とスロヴァキア人の独立国を打ち建てる計画について説得すべく、時のウィルソン米大統領を訪問するためだったのです。この会談の結果、チェコスロヴァキアが建国されました。この建国を前にして、交渉の戦略作りと準備に余念のなかったマサリクが、東京を歩きながらどのようなことを考えたのかは知るべくもありませんが、この、将来大統領になる人物が、ロシア・朝鮮半島・日本を通過する、その生涯において最も重要な旅の途上で3月7日の誕生日を迎えたことは、事実として残ります。

スピーチと献花に続いて、お祝いと感謝の気持ちを込めて、チェコセンターのエヴァ・高嶺所長が、マサリク大統領のお気に入りの民謡”Ach synku, synku(ああ、息子よ)”を歌いました。日本人の参列者たちもそれに唱和し、TGMが単に記念碑だけでなく、多くの人の心に刻印されている名前であることが図らずも明らかになり、かけがえのないひと時となりました。

スピーチをするドゥプ大使

スピーチをするドゥプ大使

献花をするシュパルコヴァー副大臣

献花をするシュパルコヴァー副大臣

副大臣一行を出迎える大使夫妻

副大臣一行を出迎える大使夫妻