写真展「ヴァーツラフ・ハヴェル —その既知と未知の顔」が晴れやかに開幕
30.04.2026 / 01:21 | Aktualizováno: 30.04.2026 / 01:34
2026年4月22日、チェコの故ヴァーツラフ・ハヴェル元大統領の生誕90周年を記念し、ハヴェル氏と日本との特別な関係を紹介した写真展「ヴァーツラフ・ハヴェル —その既知と未知の顔」の開会式が、駐日チェコ共和国大使館で開催されました。
本展では、この記念すべき節目を祝して、ヴァーツラフ・ハヴェル・ライブラリーのアーカイブから、選りすぐりの貴重な写真の数々が展示されています。これらの写真は、劇作家、作家、反体制派であり、チェコスロヴァキア最後の大統領、そしてチェコ共和国初代大統領を務めたヴァーツラフ・ハヴェルの生涯(1937-2011)のその時々の瞬間を捉えたものです。写真には、彼の著作、書簡、戯曲からの引用が添えられており、画像と彼の思想を結びつけることで、鑑賞者は視覚的にだけでなく、知的にも彼の世界に入り込むことができます。
この展覧会では、ヴァーツラフ・ハヴェルと日本との親密な関係を記録した貴重な写真も多数展示されており、その中には、チェコスロヴァキア大統領として初めて日本を公式訪問した際の写真も含まれています。この訪問日は1992年4月22日で、今回の展覧会の開幕日と重なっています。また、ハヴェル氏が上皇上皇后両陛下と会見した際の写真も展示されています。その後、2002年には上皇上皇后両陛下がプラハを初めて(そして現在までで唯一)訪問しました。ハヴェル氏は1995年にも再び日本を訪れ、広島で開催された「希望の未来」会議で基調講演者の一人として講演を行いました。また、アジアで最初の「ヴァーツラフ・ハヴェルのベンチ」は、2021年に広島修道大学に設置されました。
開会式は、チェコ共和国のマルチン・クルチャル駐日大使の挨拶で始まりました。ヴァーツラフ・ハヴェルの遺産を保存し、本展の開催にも協力したヴァーツラフ・ハヴェル・ライブラリーのダヴィッド・ドゥシェク氏が来賓として挨拶し、ヴァーツラフ・ハヴェルとの個人的な思い出を語りました。日本財団名誉会長でフォーラム2000の共同創設者である笹川陽平氏もヴァーツラフ・ハヴェルを偲び、その後、乾杯の音頭をとりました。開会式に先立ち、小規模な記者会見が開かれ、ハヴェルの著作を日本語に翻訳した東京大学の阿部賢一教授も登壇し、記者たちにヴァーツラフ・ハヴェルの作品を紹介しました。
「ヴァーツラフ・ハヴェル —その既知と未知の顔」展の開幕は注目を集め、ヴァーツラフ・ハヴェルの人柄、彼が提唱した価値観、そして彼が広めた思想が、今日においてもなお正当性を持ち、国境の垣根をを越えて人々の心を捉えていることを示しました。本展はチェコセンター東京にて、2026年6月12日まで開催されています。