
「チェコスロヴァキア軍団(1914年-1920年)とチェコスロヴァキア共和国の建国」展 開催
19.11.2015 / 01:15 | Aktualizováno: 04.09.2019 / 05:10
(This article expired 19.11.2020 / 01:00.)
チェコ大使館内のチェコセンター展示室において、「チェコスロヴァキア軍団とチェコスロヴァキアの建国」展が開催されました。
チェコ共和国と日本との間には、第一次世界大戦が終結してチェコスロヴァキアが独立を果たした頃から、軍事史上の結びつきがあります。それは、チェコスロヴァキア軍団の兵士たちが、日本であつらえられた軍服を着て戦ったというだけでなく、ボリシェヴィキとの戦いをも含めたロシアでの長い任務を成功裏に終えてヨーロッパへ帰還する際に、日本に立ち寄ったという事実です。その際、何人かの兵士が、日本で客死し、埋葬されました。これらの経緯については、2015年11月11日からチェコ大使館の敷地内でチェコセンターとの共催で開かれている展覧会で見ることができます。この「チェコスロヴァキア軍団(1914年-1920年)とチェコスロヴァキア共和国の建国」展は、そもそもチェコにおいて、チェコスロヴァキア軍団組合がチェコ国防省、プラハ戦史研究所、プラハ軍事資料館と協力して準備したものです。展覧会の目的は、広く日本とチェコの皆様に、第一次世界大戦の開戦とその経過、チェコスロヴァキアの独立やチェコスロヴァキア軍団の形成などに関わる主な史実に触れていただくことです。展覧会では、チェコスロヴァキア軍団の活動が、軍事資料館所蔵の写真と共に紹介されました。
展覧会の開会式は、チェコ大統領府軍事部門長のロスチスラフ・ピルツ少将の臨席のもとで行われ、少将は大統領の名代として来場者にご挨拶をいたしました。また、早稲田大学教授の長與進教授による専門的な内容の講義も行われ、チェコスロヴァキア軍団の模様を収録したドキュメンタリー映画が上映されました。これら一連の行事は、一般の方、専門家を問わず大きな反響をもって迎えられ、これまでそれほど知られることのなかった、チェコスロヴァキア軍団と日本との結びつきが、来場者に強い印象を残しました。展覧会は、チェコセンター内の展示場において、12月22日まで開催されました。