チェコ共和国大使、熊本県を訪問
11.11.2021 / 07:37 | Aktualizováno: 15.11.2021 / 07:39
チェコ共和国大使は11月8日と9日に熊本県を訪問し、「EUがあなたの学校にやってくる」の一環として県立水俣高校で講演を行いました。その後、水俣市、熊本県庁、熊本大学等を訪れました。
11月8日、熊本県立水俣高等学校を訪問したマルチン・トムチョ駐日チェコ大使は、「EUがあなたの学校にやってくる」の一環として、約250名の生徒に向けてEU及びチェコ共和国に関する講演を行いました。生徒の皆さんからは講演の内容に対し数多くの質問が寄せられるなど、大きな関心が寄せられました。
大使はこの機会に、髙岡利治水俣市長と面会し、特に環境問題への取り組みについて意見を交わしました。水俣市は長く水俣病に苦しんできましたが、自治体や行政の努力により、現在では従来の豊かな自然が戻りつつあります。大使は、かつて水俣病の原因となったメチル水銀で汚染されていた海岸に汚泥を埋め立てて建てられたエコパーク水俣と水俣病慰霊の碑を訪れました。
翌日には熊本県庁を訪問し、蒲島郁夫熊本県知事と面会しました。蒲島知事とは、経済やサイバーセキュリティ、イノベーション分野での協力可能性について話したほか、昨年100周年を迎えた日チェコ交流関係についても触れ、文化やスポーツでの更なる交流について意見を交わしました。
また、大使は熊本市内にある商業ビル大劇会館を訪れました。大劇会館の正面外壁はチェコ人建築家レイモンド夫妻がデザインしたもので、熊本地震後に行われていた修復工事が完了した今年夏から、当時の姿を再び見ることができるようになっています。
大使は熊本大学も訪問し、小川久雄学長、大谷順副学長及び河村能人先進マグネシウム国際研究センター長と面会しました。熊本大学はチェコ各地の大学と交流があり、例えば昨年2月には西ボヘミア大学と大学レベルでの学生・学術交流協定を締結しています。特に、医療分野やマグネシウム等の軽金属での研究で共同プロジェクトが進められていますが、今後はさらに幅広い分野でのチェコの教育・研究機関との協力、交流が期待されています。
最後に大使は鹿児島空港近くのバレルバレープラハ&GENを訪問し、(株)源麹研究所の山元正博会長と面会しました。プラハの街並みが再現されたチェコ村があるほか、霧島高原ビールの醸造所があります。霧島高原ビールは、そのすべての原材料をチェコから輸入し、チェコビールと同じ樽や製造方法を採用するなど、こだわって醸造されています。