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Photo: ©︎Embassy of the Czech Republic in Tokyo
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チェコのホップとビール醸造業に関するセミナーを福岡市にて開催

2024年521日、駐日チェコ共和国大使館は、マーケティング・プロジェクトの一環としてチェコのホップとビール醸造業に関するプロモーションセミナーを福岡市で開催しました。その目的はチェコ共和国におけるホップ栽培の伝統や、チェコスタイルでのビール醸造法、多様なチェコ産ホップの品種について、開催当地のビール醸造家やブルーマスターの方々に知っていただくことにありました。

チェコ共和国は世界第3位のホップ輸出国です。チェコのホップ商にとり日本は重要な市場であり、日本の大手ビール会社がすべてチェコ産ホップの買い手であることに加え小規模のクラフトビール醸造所の間でもチェコ産原料の人気は高まってきています。同時に、日本市場は様々な国の貿易商による競争が激しいともいえ、ホップの分野では主にアメリカとドイツが競合相手となっています。そのような理由からも、チェコ産ホップの品質や独自性について、日本での認知度を継続して高めていく必要があります。

そのような中、2024年5月21日(火)、チェコ産ホップとチェコのビール醸造業に焦点を当てたプロモーションセミナーを福岡市で開催しました。このイベントの目的は、チェコ共和国におけるホップ栽培の伝統や、チェコスタイルでのビール醸造法、多様なチェコ産ホップの品種について、開催当地のビール醸造家やブルーマスターの方々に知っていただくことにありました。47名が来場され、22名がオンラインで視聴されるなか、セミナーでは日本でも評価の高いŽatecký poloraný červeňák(ジャテツキー・ポロラニー・チェルヴェニャーク)やその他のホップ品種も紹介されました。

在那覇チェコ共和国名誉領事 稲嶺秀信氏が開会の挨拶を述べられると、はじめにヴェロニカ・ヴァニショヴァー駐日農務担当官がチェコの農業と対日農産物貿易に関するプレゼンテーションを行いました。続いてサッポロビール株式会社 九州日田工場醸造部より桜井慶太郎氏が登壇され、日本のビール会社によるチェコ産ホップの使用をテーマに講演されました。その後はチェコホップ生産者団体代表 ズデニェク・ロサ氏によるホップ生産と個々のホップ品種についての講演、Godspeed Breweryのブルーマスターを務めるルーク・ラフォンテーヌ氏によるチェコ・ラガーやチェコ産ホップを使ったレシピの講演へと続き、イベントにおける理論的な部分が締めくくられました。

セミナーの後半にはビールの試飲会が行われました。試飲会後には商談や意見交換の時間が設けられ、セミナーの閉会後にも参加者同士の活発な交流が長く続きました。会場では今回のイベントに合わせて輸入したリーフホップの香りを嗅ぐことができ、参加者の中には未加工のホップに初めて触れるという方もいらっしゃいました。通常日本には、ホップはペレット状で輸入されているためです。

このセミナーをきっかけに、次回は九州の地でもより多くのチェコ・ラガーやチェコ産原料を使ったビールに出会えることを期待しています。

ギャラリー


Seminář o českém chmelu a pivovarnictví