日本における建設許可取得の過程はいくつかの段階があり、その中には例えば主催者である2025年日本国際博覧会協会への基本計画書の提出が挙げられます。2023年8月14日（月）に基本計画書が提出されました。建設局により各プロジェクトの詳細が精査される承認プロセスの長い申請となります。この許可が下りるのには6-8週間かかります。この期間中Apropos Architectsの建築家・プロジェクト担当者はテレザ・シュヴァーホヴァー、ニコレタ・スロヴァーコヴァー、日本の建築スタジオであるキノアーキテクツと協力し、秋頃に建築許可の最終書類を日本側に提出できるよう進めていきます。この最終書類の承認は2週間ほどで完了すると見込まれています。

2025年の大阪・関西万博には現在153か国、8国際機関が参加を表明しています。独自のパビリオンであるタイプAで建設を予定しているのは56か国・地域です。残りの参加国・団体は主催者側によって建設された空間を利用する予定です。

「チェコ共和国は政府の決定により、昨年6月末に125か国目として参加を表明しました。同年10月には最初の9か国の1つとして参加契約書に署名をしました。そして今回大阪市に基本計画書を提出した2か国目の国となりました。これは建設許可を得るための重要な一歩です。我々の万博チームは集中的に準備を進め、パビリオンの建設が期限内に準備できるよう進めており、これは当初のプロジェクト計画に設定した通りです。日本における資材価格・人件費の高騰は感じており、この傾向はチェコ共和国でもインフレの影響で同じです。しかしながらチェコ最大の木造建築の一つであり、すでにチェコ国外からも高い評価を得ているユニークな国家パビリオンを世界に紹介するために我々は全力を尽くしています。このパビリオンは、万博の中で最も興味深く、特徴的なパビリオンのひとつになると期待しています。」2025年国際博覧会（万博）チェコ政府代表のオンドジェイ・ソシュカ氏はこうコメントしました。

「チェコからの建設申請を心から歓迎します。美しいチェコ文化を代表する素晴らしいデザインのパビリオンを訪れることを楽しみにしています。2025年の万国博覧会で、チェコの美しさがさらに世界に発信されることを期待しています。」と横山秀幸大阪市長は語りました。

2025年大阪・関西万博チェコパビリオンについて
2022年12月、20年以上の時を経て、チェコ総領事府は2025年大阪・関西万博のナショナルパビリオンのデザインを公募する建築コンペを発表した。本コンペには合計38チームが応募し、2023年3月、世界的に有名な建築家エヴァ・イジチュナー（Eva Jiřičná）氏を審査委員長とする専門家審査委員会が、アプロポ・アーキテクツによるガラスの螺旋状のデザインを最優秀賞に選出した。建物の耐荷重構造はモダンな木製パネルで構成され、ファサードはチェコで何世紀もの伝統を持つアートガラスで作られる。ナショナルパビリオンは、2025年4月から10月まで大阪湾の人工島・夢洲で開催される2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）へのチェコの参加にふさわしい舞台となる。パビリオン内には、常設展示、多機能講堂、商談用施設、レストラン、VIPラウンジ、そしてパビリオン前には海の景色を望むリラクゼーションエリアが設置される。

2025年大阪・関西万博へのチェコの参加について
チェコ共和国の独立国家としての万国博覧会参加は6回目となる。昨春、「人生のための才能と創造性（Talent and Creativity for Life）」というコンセプトとテーマでチェコ共和国外務省の入札を勝ち取ったオンドジェイ・ソシュカ氏が、2022年9月から大阪万博2025チェコ共和国政府代表を務めている。チェコは、ボヘミアガラスやクラシック音楽など、日本人がよく知っていて長年賞賛してきたものだけでなく、特にイノベーション、ナノテクノロジー、有望なスタートアップ企業、地域の才能を大阪で紹介する必要がある。

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