2024年11月26日、駐日欧州連合代表部にて、「旧チェコスロヴァキアに於けるビロード革命35周年記念コンサート」が行われました。ジャン==エリック・パケ駐日欧州連合大使によるスピーチで開幕し、その後、マルチン・クルチャル駐日チェコ共和国大使がイヴァン・スルコシュ駐日スロヴァキア共和国大使と共に、両国の歴史における重要な瞬間を思い起こす共同スピーチを行いました。コンサートでは、作曲家ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデルとアントニーン・ドヴォジャークの楽曲を、チェリストのルドヴィート・カンタ氏、エウゲン・プロハーツ氏およびピアニストの中村敏彦氏が演奏しました。

東京でビロード革命35周年記念コンサートを開催.

1989年11月、当初は平和的だったデモは、やがて自由、民主主義、政治改革を求めるデモに変わりました。何十万人もの人々がプラハのナーロドニー・トゥシーダでのデモに参加し、共産党政権と一党支配に反抗しました。後にビロード革命と呼ばれる1989年の抗議運動は、最終的に共産主義政権の崩壊と1990年のチェコスロバキアでの自由選挙につながりました。国民の自由への希求、市民の勇気と決意が、当時のチェコスロバキアを不自由から脱却させ、ヨーロッパと世界の自由民主主義国家への仲間入りを果たさせたのです。

その後、11月17日は記念すべき「自由と民主主義闘争記念日」となり、以来チェコでは祝日として祝われています。